偶然にも夏季長期休暇中に東京へ旅行させていただく機会がございましたので、観葉植物好きなら知らない人はいない!!(笑)ほど有名な西畠さんの個展『ウルトラ植物博覧会2016』- 西畠清順と愉快な植物たち – が公開中の銀座POLA MUSEUM ANNEXへ友人数人と足を運びました。
実は今回の企画展はこれで2回目。
去年も開催されていたのですが、受験期間中のため訪れることが叶わず……
今回は、1年越しの夢がやっと叶って足を運ぶことができた『ウルトラ植物博覧会2016』の感想を綴りたいと思います。
ちなみに2016/9/25(Sun.)まで、POLA MUSEUM ANNEXで入場料無料にて好評公開中です!!
目次
会場は1階ではないの?!
観光がてらに寄りました東京駅から、歩いて数分の徒歩圏内にある銀座のPOLA MUSEUM ANNEX。
入り口のショーケースには西畠さんの「そら植物園」の植物たちが展示してあったので、何の疑いもなく1階の店内に入りました。
しかし、何だか様子がおかしい……
入館間もなく、田舎出身のむさ苦しい男どもに向けられる、店員さんからの怪訝な目。
目の前に広がるのは、きらびやかな化粧品の数々。
どう考えても、植物の博覧会をしている雰囲気ではない!!っと思いふと案内を見ると、博覧会は3階で開催中だとか……
都会のおしゃれな金持ちの集う(という勝手なイメージのある)銀座にど田舎出身の私がさまようほど絵になりませんし、この会場であるPOLA MUSEUM ANNEXは、名前の通り化粧品メーカーが作った博物館。1階は化粧品売り場でした。
小汚い男どもが化粧品売り場でゴソゴソしてたら怪しいですもんね。
店員さんほんとにすみません 汗
ウルトラ植物博覧会は3階ですので、みなさんもお間違いのないように……
ウルトラ植物博覧会の全容
3階のロビーで出迎えてくれたのは、観葉植物でも最近の定番となりつつあるアデニウムです。
パキラと同じように、幹が肥大化しており水瓶の役割を果たしておりため乾燥に強く、美しい小さなピンクの花を咲かせることから「砂漠のバラ」とも呼ばれています。
中に入るとまず目に入るのは、白い壁いっぱいに描かれた西畠さんのすさまじい量になった経歴のフローチャート。
西畠さんの行動力には我々も見習わなければなりませんね……
西畠さんが関わったプロジェクトを拝見して分かることなのですが、やはり現代人は都市や住環境において植物を欲しているのだなぁと。
西畠さんは人と植物をつなぐまさに先駆け的存在なのです。
こちらは、観葉植物の定番であるガジュマルの木です。
当ページのアイキャッチ画像としても掲載しているこの植物は推定樹齢200年のバオバブの木です。
大ぶりな株から、普段見ることはできない希少種まで数多く展示されていました。
まさしく、植物×アートがおりなす異空間!
会場では、展示してある植物の一覧とその説明が掲載された植物図鑑が無料配布されています!
こちらは、POLA MUSEUM ANNEXの公式ホームページでも公開されていますので、是非とも一読してみてください。
その中でも、興味深い一節がありました。
ひとつ勘違いしてならないのが、植物はアートではない。アートの元であり、アートよりも地球上に先にあったものであることは歴然たる事実だからだ。しかしそれら植物は芸を持った人と出会うことで劇的にアートに変わる。
(中略)
かつて数々の新種を発見し、学名に記載をしていった多数のプラントハンターたちもさることながら、冒頭のように芸術、食、科学、産業などありとあらゆるジャンルに影響を与え世界を変えてきた過去の偉大なるプラントハンターが世界を変えるとしたら、なにをすべきだろう?
(中略)
そしてそれは今、“価値観を変えること”だとわかった。植物を運ぶことで事でひとりでも多くのひとにその魅力を共有し、気づきをもたらし、世の中の植物に対する価値観を変えることができたなら、世界はもう少し有機的に変わるだろうと思う。そして、それを叶えるための手段としてのアートは、たぶん有効なはずだ。
引用元:ウルトラ植物博覧会2016 植物図鑑
本展覧会はこの一節をまさに体現したものでした。
今回の展覧会において植木鉢は陶芸家で有名な内田鋼一さんの作品を、空間デザインはデザイナーの緒方慎一郎さんが手がけるように、アートという手段をその道のプロによって表現された、植物の新たな一面を西畠さんは私たちに見せつけているかのようでした。
普段、植物というものを気にかけたこともない私たちが植物の重要性というものに目を向ける、そんな架け橋となっている西畠さん。
今後の西畠さんの活動には目を離せませんねぇ♪
まとめ
植物に対する新たな価値観をみいだしたり、植物というものをその道のプロによっていかに魅せているかという点を発見したりするのも観賞ポイントのひとつだと思います!
無料で貴重な植物を体験出来る数少ないチャンスですので、みなさんも訪れてみてはいかがでしょうか?