後期期末試験を終え、早いもので大学1回生の幕を閉じようとしております。そこで今回から数回に分けまして、2016年度制作いたしましたデザイン/建築設計作品を掲載しようと存じます。
目次
今回の作品について
こちらは、ストローと無色透明の糸を用いてオーナメントを製作するという大学における前期最後の課題として制作したものです。
ストローの長さは3種類程度という条件付きですが、それ以外は比較的自由に制作することができました。
作品名: Ohana の由来
みなさんは”Ohana”という言葉を耳にしたことはございませんか?
オハナ(ハワイ語: ʻohana)は、ハワイ語で、広義の「家族」に相当する概念。 ただし、オハナは、血縁関係がない者も含んだ意味での「家族」を意味するという点や、世代を超えて永々と続くという捉え方が強調される点に特徴がある。ーWikipediaより
“Ohana”にはハワイの言葉で”家族”という意味がございます。
もしかしたら、某ディズニーアニメのセリフでご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね〜。
今回の作品ではその”Ohana”と”花”をテーマに制作いたしました。
みなさんご存知のように、私は幼少期からたくさんの植物を栽培しておりました。その中でも花が咲く植物で特に印象に残っているものの一つがサボテンでございます。
サボテンはその小さな体に見合わない大きな花を咲かせる品種が多くあります。
数種育てたうち、それが特に顕著だったのがロビオプシスの交配種でした。
よければ、ネットで検索してみてください(笑
このようにサボテンは子孫を増やすために自らの幾倍もの大きな花を咲かせます。
その姿は、まるで子どもたちを影から支えている家族の姿そのもの。
植物にとって花(Ohana)を咲かせるのは大変体力を使うものです。特に厳しい環境で生息することの多いサボテンでは顕著です。
今回の作品のタイトルは、儚くも健気にいきるサボテンの生き様から私たち人間における家族(Ohana)のあり方を再考できないかと観想(かんそう)した結果、生まれたものです。
制作後記
一見不安定に思える構造ですが、とても安定しているこの作品。
家族(Ohana)を複雑に組まれたストローによって、花(サボテン)として造形することで、なんとか表現いたしました。
言葉と作品を紡ぐことに大変苦慮した今回の作品ですが、今後の建築作品にも生かすことができそうです。